こんにちは。
今日は、アスベストを含む屋根の撤去費用や、費用を抑える方法などについてお話いたします。
アスベストを含むスレート屋根の撤去費用が高額になる理由
アスベストを含むスレート屋根の取り壊しにかかる費用は、約30坪の住宅で屋根面積が60㎡程度の場合、おおよそ30万~50万円ほどとなることが一般的です。
アスベストが含まれているスレート屋根の撤去には、通常のスレート屋根よりも高額な費用がかかることがよくあります。ここでは、その理由を詳しく説明します。
アスベスト飛散防止対策と特別な保護具が必要
アスベストを含んだスレート屋根を撤去する際には、アスベストの飛散を防ぐための安全対策として、専用の使い捨て保護具が必要になります。これらの保護具の費用が工事費を押し上げる一因となります。また、アスベストが飛散しないよう、作業の際には細心の注意を払って養生や散水を行い、手作業で解体作業を進めるため、一般的なスレート屋根に比べて工事時間と手間が増えることも、費用が高くなる理由です。
アスベストの処理費用が高くなる傾向
アスベストを含まないスレート板の処分には、1㎥あたり約30,000円程度の費用がかかります。しかし、アスベストが含まれている場合、その処理費用は1㎥あたり40,000円〜70,000円ほどとなり、通常のスレート板よりも高額です。これは、アスベスト含有の廃棄物を処理できる施設が限られているため、処分費用が上乗せされるためです。
アスベストを含むスレート屋根の撤去費用を抑える方法
アスベストを含むスレート屋根の撤去費用をできるだけ安く抑えるための方法について説明します。
補助金の活用
一部の自治体では、アスベスト除去に対して補助金を提供している場合があります。補助金額や適用条件は自治体ごとに異なるため、事前に確認し、補助金を利用することで費用を大きく削減できることがあります。
見積もりを複数業者に依頼
複数の業者から見積もりを取得し、比較することで、より安価な業者を選ぶことが可能です。また、相場や適正価格を把握することで、見積金額が不自然に高すぎたり安すぎたりする業者を避けることができます。
経験豊富な業者を選ぶ
アスベスト除去に豊富な経験がある業者を選ぶことが重要です。経験の少ない業者では、作業が非効率的になり、工期や人手が増えて費用がかさむ可能性があります。逆に、経験豊富な業者は作業をスムーズに進め、補助金の取り扱いにも詳しいことが多いため、費用面でも有利です。業者の選定時には、資格の有無や施工実績をホームページなどで確認することをお勧めします。
アスベストを含むスレート屋根の撤去を検討するタイミング
アスベストを含む建材は、飛散のリスクに応じて3つのレベルに分けられます。アスベストを含むスレート屋根は、飛散リスクが低いレベル3に分類されるため、急いで撤去する必要は少ないとされています。しかし、屋根にひび割れや浮きが見られる場合は、アスベストが飛散する危険性が高くなるため、撤去を検討するタイミングとなります。
アスベストを含むスレート屋根を撤去しない場合の対策
アスベストを含むスレート屋根を撤去せずに対処する方法として、以下の選択肢があります。
屋根の塗装
屋根の劣化が進んでいない場合、塗装を施すことでアスベストを封じ込めることができます。塗装費用は使用する塗料によって異なり、30万〜150万円程度が相場です。高価な塗料は耐久性が高く、長期間効果を発揮します。
カバー工法
塗装では対応できないほど屋根が劣化している場合、新たな屋根材を既存の屋根の上に重ねるカバー工法が有効です。この方法の費用はおおよそ50万〜120万円となります。カバー工法は、葺き替えよりも費用を抑えることができますが、アスベストが残るため、将来的に解体時に追加費用が発生する可能性がある点は留意が必要です。
スレート屋根にアスベストが含まれているかの確認
スレート屋根にアスベストが含まれているかは、建物の建設時期や設計図から推測することができます。2006年以前に建てられた建物の場合、アスベストを含んだスレート屋根が使用されている可能性があります。正確に確認するためには、現地調査や材料の分析が必要です。そのため、専門業者に依頼し、屋根の状態を調査してもらうことをお勧めします。
まとめ
アスベストを含むスレート屋根の撤去費用は、約30坪の住宅で30万〜50万ほどかかります。これは、アスベスト飛散防止対策や特別な保護具の使用、処分費用の高さが影響しているためです。費用を抑えるためには、補助金を活用したり、複数の業者に見積もりを依頼したりすることが効果的です。また、撤去が難しい場合は、塗装やカバー工法などの代替手段を検討することも一つの方法です。
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